Web制作
スマートフォンサイトって必要なの?
お客様のPCサイトを新規で制作、もしくはリニューアルさせていただく際に、「スマートフォンサイトって必要?」という質問をよくいただきます。
デザインやギミックなどPCサイトとは表現方法が異なるスマートフォンサイト。はたして必要なんでしょうか???
スマートフォンって本当に当たり前のものになりましたよね
もう現在では説明不要となったスマートフォン。iPhoneの発売が2007年ですでに9年前となります。もうiphoneも10周年なんですね。
あまりにも生活に入り込みすぎていて、10年近くも経っている気が全くしないのが恐ろしくなります。最近では世代の垣根も超え、年配の方でも使いこなしている姿をたくさんお見かけします。
以前、通勤で毎日地下鉄にのっていたんですが、2007年~09年くらいにかけて地下鉄車両内の風景がどんどん変わっていったことが印象に残っています。
2007年前後は電車に乗った時、1車両内にいる乗客の方が触っているのはほぼ100%フィーチャーフォン(いわゆるガラケーです)で、ヘッドフォンをしている人もその当時はMP3プレイヤーでした。
それが1年経つと1車両内にいる乗客の方でもスマートフォンを触っている人を月に数回みかけるようになり、さらに1年経つと常時数%程度に1車両内のスマートフォン割合があがり、そこから半年区切り程度でさらに加速度が増して、2010年くらいにはもう1車両内の乗客のほとんどがスマートフォンに変わっている…というような地下鉄車両内の風景の変化でスマートフォンの普及を実感していました。
いつでもどこでもインターネットへアクセスできるようになりましたよね
結局、電車内でケータイを触っている姿はスマホ以前/以降も現在と変わりはないですが、フィーチャーフォン時代はメール、ゲーム、ケータイキャリアの公式サイト等の使用がメインであったような気がします。
インターネットへのアクセスは、今のスマートフォンのように自由度の高いwebブラウジングではなく、かなり制限のある中でのインターネットへのアクセスだったと思います。
インターネットへの入り口も、ガラケーの各キャリアのマークがついたボタンをおすと画面がたちあがり、各キャリアが用意したのTOP画面の検索窓と公式メニューへの導線からでした。
Webサイトの表示も、サイトロゴがあり、それ以下はテキストリンク、サムネイル画像の多用で構成されていて、GIFアニメーションやFLASHで動きをつけていたと思います。
そう考えると本当に「ガラパゴス」という言葉がピッタリな日本独自のものが展開されていたんだなと感じます(そこまでのインフラを作り上げた日本のケータイキャリアも本当にすごいと思います)。
それがスマートフォンの普及によってケータイ端末でのwebブラウジングの概念がかわるくらいの変化が起こり、多くのケータイサイト(日本の)はインターネットという大海に放り出されることになります。
もう本当に毎日の生活の中に入り込みまくっているインターネット
そうしてインターネットの大海に放り出されたケータイサイトは、スマートフォン用に表示できるコンバーターの出現などの迷走期間を経ながら(そりゃそうですよね。当時はどんな形がスマートフォンに最適化されているかどうか自体がぼんやりしていました)、現在のようなスマートフォンでも見やすい、使いやすいサイトの基礎ができていきました。
長々と書いてきましたが、結局「スマートフォンサイトって必要?」というご質問をよくいただきますが、そのお返事としては
「絶対必要です!」
となります。すいません。とっても当たり前のお返事で大変恐縮です。
もちろんGoogleがモバイル対応することを推奨していたりすることもありますが、作ろうとしているサイトを利用するお客様(想定)はPCでみるのか、スマートフォンでみるのかどっちだろうか、もしくは自分が利用するとなった場合はどっちで使うかな~といろいろイメージしていくと自ずと答えが出るのではないかと思います。
スマートフォンの普及、そしてそれを日常的に使うというライフスタイルの変化によって、インターネットを取り巻く環境も変わっています。
このあたりはもう当たり前に生活の中に浸透しまくっているので、改めて「変化している」と顧みることもなく、むしろどんどん進化のスピードが上がっています。
インターネットを利用する側のスタイルにあわせてWebサイトも変化をしていくことが大切になると思います。
この記事を書いた人
坂井 伸 : ゼネラルマネージャー
Web関連の仕事について10年ほどたちました。好きなものはインターネット(正確にはインターネット内の情報)です。